2008年07月01日
営業研修と配属(5)
いよいよ辞令式当日。九段下をあがった場所にあったオフィスのホールで、営業組だけが集まって、辞令式。SEはまだあと二ヶ月の実習。
「公共情報本部、官公庁第一営業部第一営業グループ配属、XXXXX!」
「はい!」
みたいな感じで、読み上げられていく。で、すぐに迎えのOJT担当の先輩社員、だいたい主任クラスが来ていて、呼ばれる先から連れて行く。なので、どんどん部屋から人が減っていく。官公庁から、自治体、学術情報と進んで、最後に地方営業所。なかでも名古屋は最後。
で、先輩控え所を見てみたら、もう、初老のおじさんしか残っていない。
(え!あのおじさんというか、おじいさんが僕の教育担当の主任かよ!?なんか配属時点で窓際っぽいなぁ・・・。あの歳で主任かぁ・・・。)
「公共情報本部、中部営業部、第二営業グループ、森田桂治!」
「はい!」
と返事したものの、これからこのおじいさんと二人三脚の毎日かと思うと恐らく顔が引きつっていた。
「ちなみに、本来は主任のMさんが来るところなのですが、出張でこられていたH部長が代理で来られています。」
(えー!部長さんですか!!)
今となっては、大企業の部長だろうが、「ふーん」なんだけど、当時は大日立の部長といえば、島耕作もなかなかなれなかった様に、雲上人である。
「やぁ、森田君。よろしく。今日移動して、明日から名古屋だよね。じゃぁ、これ。もっと安いところと思ったんだけど、とれなくてね。では、明日。」
と、ものすごい短時間で要件だけ済ませて去っていった。手元には、名鉄グランドホテルの宿泊チケット。なんか今、「もっと安いところと思った」とか言ってたな・・・。どうゆうこと?
まぁ、あまり悩まずに、僕はその足で会社をひっそり出て、九段下の駅へ歩き出した。目の前には、武道館の光る玉ネギ。あの歌のように、坂道を下って、僕は東京を後にした。
(つづく)
★こちらもどうぞ。
■Gofield.com編集長の弁
「公共情報本部、官公庁第一営業部第一営業グループ配属、XXXXX!」
「はい!」
みたいな感じで、読み上げられていく。で、すぐに迎えのOJT担当の先輩社員、だいたい主任クラスが来ていて、呼ばれる先から連れて行く。なので、どんどん部屋から人が減っていく。官公庁から、自治体、学術情報と進んで、最後に地方営業所。なかでも名古屋は最後。
で、先輩控え所を見てみたら、もう、初老のおじさんしか残っていない。
(え!あのおじさんというか、おじいさんが僕の教育担当の主任かよ!?なんか配属時点で窓際っぽいなぁ・・・。あの歳で主任かぁ・・・。)
「公共情報本部、中部営業部、第二営業グループ、森田桂治!」
「はい!」
と返事したものの、これからこのおじいさんと二人三脚の毎日かと思うと恐らく顔が引きつっていた。
「ちなみに、本来は主任のMさんが来るところなのですが、出張でこられていたH部長が代理で来られています。」
(えー!部長さんですか!!)
今となっては、大企業の部長だろうが、「ふーん」なんだけど、当時は大日立の部長といえば、島耕作もなかなかなれなかった様に、雲上人である。
「やぁ、森田君。よろしく。今日移動して、明日から名古屋だよね。じゃぁ、これ。もっと安いところと思ったんだけど、とれなくてね。では、明日。」
と、ものすごい短時間で要件だけ済ませて去っていった。手元には、名鉄グランドホテルの宿泊チケット。なんか今、「もっと安いところと思った」とか言ってたな・・・。どうゆうこと?
まぁ、あまり悩まずに、僕はその足で会社をひっそり出て、九段下の駅へ歩き出した。目の前には、武道館の光る玉ネギ。あの歌のように、坂道を下って、僕は東京を後にした。
(つづく)
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■Gofield.com編集長の弁
Posted by kmorita at 17:23│Comments(0)
│日立時代